魅力あふれる茶道という日本文化について

「茶道」と聞いてどういうイメージを思い浮かべますか?

抹茶、和室、千利休、日本文化などのキーワードが思い浮かぶでしょう。

堅苦しく、とっつきにくいイメージが先行する方も多いのではないでしょうか?

実は茶道は奥が深く、知識があるとより楽しめる隠れた魅力がたくさんあるのです!

この記事では茶道の魅力について迫りたいと思います。

目次

そもそもなんで茶って言うの?

日本で使われている「ちゃ」という発音は広東語の「茶」の発音から出ています。

一方、ティーという発音は、中国の福建省アモイの人たちの発音に由来します。

茶道の原点は?

茶道の原点は、二つの説があるといわれていますが、有力だと思われる説は「古代中国の道教や禅にある」といわれています。

しかし、中国では王朝が変わるごとに前時代の文化が破壊されてしまうため、茶の文化は継承されないままとなり、栄えなかったようです。

このように「ルーツは中国だが、もはや日本文化」といえるものとして、弓道・華道・剣道等が挙げられます。

これをもって「中国文化の正統な継承者は日本だ」とまでいう人もいるほどです。

抹茶の原点となる粉茶が中国から日本にもたらされたのは1191年だといわれています。

日本で栄えた理由は?

日本では、「政権が変わろうとも日本なりのカスタマイズを経て文化として定着した」と歴史上の観点からもいえます。

また、日本という島国が四方を海で囲まれており、他国に征服されたことがないことも大きなアドバンテージだったのでしょう。

そのため、長きに渡って茶の湯としての形が繁栄していったのではと考えられます。

また、こんなお話もあります。(諸説あり)

武士道が盛んな時期に、戦の功績として湯呑や茶碗を収めることがありました。

武将同士が茶会をした際に、目に見える形として自慢しあえるような文化も。

火事のときには「湯呑だけは持って逃げる」という風習が根付いていたほどです。

茶室に入るときのルール

茶室に通ずる小道は、俗世を離れて瞑想へいざなえるように「山中の別世界」をイメージして現実の原則を廃した作りとなっており、「自己解明の道」であるとされました。

茶室に入る際には、にじり口という小さい入り口から部屋に入ります。

これは全員が少しかがんだ状態で入ることで、身分の差なく人を敬えるようにという配慮からです。

たとえ武士でも茶室に入る際には武器を置かないと入れないような作りとされています。

茶道とわびさび

茶室は土壁や木の柱に囲まれた侘びの空間。

派手すぎる装飾ではなく素材の良さを見せる作りになっています。

日光しかないほの暗い空間に身を置き、亭主と客が緊密に向き合うことで、非日常のコミュニケーションを実現します。

茶会では季節や招いた人物に関するテーマを設け、それに合わせてしつらいを整えます。

床の間に掛け軸、活ける草花の種類や組み合わせ、茶碗や棗(なつめ)で客人をもてなします。

招かれた側もそれを褒め、由来を聞くことで同じ空間に居られることに喜びを分かち合います。

まとめ

魅力あふれる茶道についてご紹介しました。

ひとことで「お茶会」というとお茶を飲んでお終いというイメージがありますが、同じ空間にいることで、時間や経験を共有することもひとつの魅力なのではないでしょうか。

あなたもぜひ魅力あふれる茶道に触れてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

25歳、29歳で長男・次男が産まれ、父親なりに育児を勉強し、携わってきた経験をお伝えします。
本業とは別に、ボクシングのトレーナーをしています。
建築士の資格を持つ奥さんに影響され、建築を勉強中。
大人になって読書の楽しさに気付く。
「過去に学び、伝える」をモットーにしています。

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